ダブルクロスの説明1(世界観)
こんにちは。ぽん/白詰草です。
もう少しで今年も終わり。その前に、ダブルクロスの説明がしたいなと思って書き始めました。3回にわたって説明をしていこうと思います。
ダブルクロス、ダブクロとかDX3とか略されるものですね。とあるウイルスが世界中に広まっているという世界観です。
「昨日と同じ今日
今日と同じ明日
世界は同じ時を刻み、変わらないように見えた
だが 世界は既に変貌していた」
(ダブルクロス The 3rd Edition ルールブック1より)
そのウイルスとは「レネゲイドウイルス」。背教者という意味の言葉を名付けられたこのウイルスに、多くの人が感染している。そしてそれが発症すると、遺伝子が書き換えられ、その人は超能力を得る。しかし、その力を使えば使うほど、人としての理性はウイルスに侵蝕されていく。レネゲイドウイルスに侵蝕されきったものは怪物になってしまう。レネゲイドに対抗できるのはレネゲイドだけ。薄氷の上の日常だとしても、それを守るために、自らを侵すとしても、キミたちはレネゲイドの力をふるうのだ。人と超人の狭間で戦うキミたちは、双方からこう呼ばれている。
――裏切り者、ダブルクロスと。
そんな世界観での戦い、それがダブルクロスというTRPGです。TRPGの説明は以前にしたので割愛させていただいて。レネゲイドウイルスが発症した超人のことを「オーヴァード」と呼びます。PC(プレイヤーが演じるキャラクター)はオーヴァードとして、日常や大切なもののために戦う、というのが基本です。
こんな感じの前提がわかっていれば、あとの用語は一緒にやる人が説明してくれると思います。
あともう一つ、このシステムは絆を大事にしています。それをルール化したのが「ロイス」というもの。PCにとってかけがえのない絆を表すこれは、一人につき7枠用意されています。人間が短期記憶で大切だと認識できるのはこれくらいの数なのだとか。ここに、キャラクターにとって大事な人物等をあてはめていくというわけです。人格を決定するのは、そうした人間関係。そのロイスが変化すれば、そのキャラクターも大きく変化する、というわけです。
レネゲイドの力は、使えば使うほど人から離れていきます。つまり、使うほどに強くなるということ。しかし、そうすれば人には戻って来れなくなる。システム的に言うと、キャラロスト、死亡扱いです。しかし、このロイスがあるから、キャラクターたちは日常に戻ってくることができるのです。
しかし、感情は複雑なもの。ロイスには、ポジティブな感情とネガティブな感情を一つずつ設定します。例えば、病弱な幼馴染のことが好きだけど、死んでしまうのではと少し恐怖を感じているとか。そして、そのロイスの人との関係が劇的に変化して、日常に繋ぎとめてくれる力が失われたとき、そのロイスはタイタスとなり、持っている感情が変化するのです。例えばその幼馴染が死んでしまったとき。その恐怖という感情が表に出てきて、タイタスとなるのです。しかし、その感情を受け入れたとき、オーヴァードはかつてあった大切なものに背中を押され、前進することができる。これをタイタスの昇華と言います。
感情使ってロールプレイして、と言われているような気がしますね。
こんな風に、えもい設定いっぱいなのがダブルクロスです。そうでなくても超能力とか中二病にはたまらない。すごい楽しいですよ。
参考文献
矢野俊策/F.E.A.R(2009)「ダブルクロス The 3rd Edition ルールブック1」
矢野俊策/F.E.A.R(2013)「ダブルクロス The 3rd Edition ルール&データブック リンケージマインド」